【第10回】相対者との交流期間【約婚式まで】
*このブログは、私の独断と偏見で書いています*
二人で約婚を決めてからは、私がさらに加速していきました。
今回は完全に、惚気回です。お気をつけください。
まず、手を繋いでいいだろうか?というところから悩み始めました。どうしても異性に触れることはタブーとされることも多い教会なので、彼自身がそのことをどう思うのかも不安がありました。
また、彼はその時よく歩く仕事をしていたので、歩くのが早い。私より早い。気はつかってくれて歩幅を合わせようとしてくれるのですが、それでもあっという間に私が後ろから追いかける必要があるような速さでした。なので、手を繋いだら歩幅が合わないだろうか?とも考えていました。
まぁそんな理由はある意味言い訳で、私が手を繋ぎたかっただけなのですが。
母に相談をすると、母は嬉しそうに「それぐらいいいと思う。祝福を決めた二人なんだから、節度は必要だけど心を近づけるのは大切だと思う」と言ってくれました。(母も、好きだと感じれない人との結婚には抵抗を感じていたようです)
母には相談したし、報告もしてるし、機会があれば……と、私自身も思うようになりました。
そしてもう一つ。彼に、ペアリングをつけることを提案しました。
どうしても距離があることに対する私自身の寂しさや、そのペアリングを見て彼が忙しい日々の中で私を思い出してくれる瞬間が増えればいいな、という企みからの提案だったのですが、彼は意外にも、「仕事中はつけられないかもしれないけれど…」と言いつつも了承してくれました。
私も「チェーンに通して首につけてたらいいよ!」とゴリ押しして、クリスマスのイヴイヴに二人で見にいきました。
価格は私のイメージ的には二人で5000〜10000円ぐらいのものでいいかなぁと思っていたのですが、彼と色々見ているうちに、あれよあれよと値段は膨れ、最終的に決めたリングは、一本20000円のリングに…。
私としての優先事項は「男性の彼が身につけてても嫌にならないもの」だったのですが、彼基準で選んでもらうとそんなことになってました。ビックリしました。さらにビックリしたのが、「お金おろす時間なくて…今お金ない…」と申し訳なさそうに言われたこと。元から割り勘のつもりでしたが、まさか今それを言われるとは!思いもしなかった!
そんなこんなで私のカードで一括払い。大阪のジュエリーショップが立ち並ぶ店内、時期もクリスマスでカップルの客も多い中、店員さんからはどんなふうに私たちが見えてるんだろう…と、少し面白く感じたのを覚えています。
そんなこんなでペアリングを手に入れ、二人で予約をしていたふぐ屋さんへ。私が食べたことがなかったので、じゃあ一度食べに行こう、という話になり、少し格式高そうなところを予約し、ふぐを堪能しました。めちゃくちゃ美味しかったのを覚えています。
そして、お互いプレゼント交換。
この時のことが私は本当に忘れられないのですが、彼からもらったのは、めちゃくちゃ有名なジュエリーショップの青い袋でした。そうです、いわゆる「ティファニーブルー」というやつです。
衝撃でした。いやそこそこのお値段のやつですよね!?と、プチパニック。私の予想ではクリスマスプレゼントで有名な「4℃」かな…と思っていたのです。
お互い30手前とは言え、なんだかんだ貧乏という言葉がぴったりな家庭で育ってきました。なので、金銭的にもそこまでお金を使うことはないだろうと思っていたこともあり、とても驚きました。
驚きながらも喜び受け取り、早速身につけました。
そして私がしたことは、彼がトイレに行った隙を狙って金額を調べました。私がプレゼントした品物の金額の約3倍でした。(いやらしい)
そして、私からのほぼ一方的なものだと思っていた感情は、私が思っていたよりもずっと、彼の中にも芽生えてるのかも…???と、思えるようになりました。
お金で測るわけではないですが、まず彼の興味がないジュエリーを探してくれてたこと、年齢的に世間一般だったら…というプレゼントの金額で考えてくれたであろうこと。わからないからこそ、私のことを考えてくれたのかな、彼なりに私を想ってくれたのかな、と感じました。
そして帰り道、これまたなんのムードもなく。
「ん」と言って私が手を差し出すと、「ん?」と言いながら、彼は手を繋いでくれました。
その手が思っていたよりも大きくて逞しくて、高鳴る胸を抑えるのに必死になっていたことを覚えています。
私と彼にとって、これから何度も迎えるであろうクリスマス。それでも、このクリスマスのことはずっと忘れられないだろうなと思います。
そして、約婚式は春先に決まったところで、正月は互いの実家に行き来し過ごしたり、彼の誕生日をお祝いしたり、彼が食べきれない量の手作りチョコをバレンタインに押し付けたり……と、過ごしていきました。
また、この時期からより、気持ちの交流も深まっていったように思います。私が彼の想いに気づき始めたこともあり、「言葉が欲しい」とねだるようになったことも理由だと思うのですが、直接的な「好き」という言葉は互いに使わないながらも、それでも確実に伝わるような、そんな関わりが増えていきました。
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